カレーは多めに作って、何回も温め直して食べるご家庭は多いのではないでしょうか?
温め直して食べる場合、じっくり火を入れたら殺菌できると思っていますよね?
実は、殺菌できなくて食中毒になることも!!
間違った保存方法で温め直しても、カレーの中の菌は殺菌できず食中毒の発生原因になります。
この記事では、カレーは何回も温め直しで保存できてるのか?
殺菌の方法や、食中毒にならないためには?を探っていきたいと思います。
Contents
カレー温め直しは何回まで?
カレーの温め直しは何回やっても大丈夫なのでしょうか?
二日目カレーは美味しいですよね。
なぜ、二日目のカレーが美味しいのかご存知ですか?
それは、肉や野菜のグルタミン酸(うまみ成分)がカレーに溶け出すから。
では、何日も置いてうまみ成分が溶け出すのを待った方がさらに美味しくなる?のでしょうか?
実は、そうではないのです。
カレー温め直しは何度やっても大丈夫?
あまり知られていませんが、カレーは傷みやすい食べ物なのです。
自宅で作るカレーの美味しくいただける日にちは3日と言われています。
1日に何度も温め直して食べるのならOKですが、数日に渡って温め直して食べるのはやめたほうが良さそうです。
カレー温め直しで殺菌できる?
毎日、温め直して火を通しているから大丈夫!と思っていませんか?
カレーには、ウェルシュ菌が発生しやすいのです。
「ウェルシュ菌?」聞きなれない菌ですよね。
「ウェルシュ菌」は、嫌気性菌(酸素が嫌いな菌)なので、たくさん作ったカレーの下の方で発生する可能性があります。
「ウェルシュ菌」そのものは熱に弱いのですが、形成される芽胞が100度で数時間加熱しても死滅しないのです。
この芽胞が、加熱した後、周りが50度くらいになったら発芽を始め、45度で元気に増殖し出します。
カレーを一日数時間も温めて殺菌なんてできないですよね。
保存したカレーには、この「ウェルシュ菌」の芽胞が眠っているのです。。
カレー温め直しで食中毒は防げる?
残念ながら、温め直しで食中毒は防げません。
食中毒を防ぐためには、常温で保存はアウト!
すぐ冷ます・小分けにする・冷蔵庫で保存するがベストです。
特に、ジャガイモは痛むのが早いですし、ニンジンは冷凍した後、解凍で食感が変わるので取り除いたほうがいいでしょう。
カレーを冷蔵庫で保存する場合の賞味期限は、2〜3日ですので食べきれない場合は、早めに冷凍したほうがいいですね。
カレー温め直し方法は?
カレーを温め直すのは、結構難しいですよね。
お鍋をかけたまま、気がついたら鍋底が焦げていた経験がありませんか?
カレーの温め直し方のコツを3つ紹介します。
カレー温め直し方法①鍋
一般的に温め直しに使うのは「お鍋で温め直し」ですね。
お鍋で温め直していると、気がついたら鍋底が焦げてる!ってありますよね。
お鍋で温め直しでうまくいく方法を紹介します。
弱火でかき混ぜながゆっくり温めることです。え!当たり前すぎる・・と思いましたか?
では、お鍋で温め直しがうまくいかないのはなぜだと思いますか?
冷めたカレーは、カレーの内部の脂成分が固まった状態になっています。
そのまま温め直すと、カレー内で熱の対流が起こりにくく、下のほうが熱くなります。
上の方まで熱が上がってこないのでお鍋の底が焦げてしまうのです。
ですので、脂を弱火でゆっくり溶かしながら、混ぜるのが温め直す良い方法です。
カレーの脂が溶けてくると、カレーが混ぜやすくなり全体に熱が行き渡ります。
「お鍋で温め直すと焦げる」・・理屈がわかると納得ですね。

カレー温め直し方法②電子レンジ
とっても簡単に温め直しができる電子レンジ。ですが、食中毒のことを考えたら電子レンジはNGです。
カレーは、食中毒の原因になるウェルシュ菌が発生しやすく、冷蔵庫の中で保存していても芽胞状態になっている可能性があることは前述しましたね。
レンジで温め直した場合、温まる場所にムラができる可能性があります。
温まる場所にばらつきがある場合は、細菌の適温な場所が増えて細菌が増殖する可能性があるのです。
ですので、電子レンジで温め直すより、やはりお鍋での温め直しの方が良いでしょう。
カレー温め直し方法③湯煎
カレーの温め直し方。三つ目は湯煎(ゆせん)で温め直す方法です。
ちょっと手間がかかりますが、お鍋も焦げないですし、しかもお鍋を洗わなくていいので片付けは楽チンかもしれません。
お鍋でお湯を沸かし、フリーザーバック(保存袋)に入ったカレーをそのまま投入する方法です。
レトルトカレーを温める時にする方法ですね。
レトルトカレーと同じく、3〜4分ほど加熱して中が熱々になるまで温めましょう。
この時の注意点は、お水が少ないと空焚きになり、フリーザーバックごと焦がしてしまう可能性があるということです。
お水を沸かすのが時間がかかりますが、焦げたりしないですし、片付けも楽なので一番のおすすめ方法です。
カレー温め直しの回数や方法についてまとめ!
カレーは、傷みやすい食品で賞味期限が三日程度です。
何回も温め直すのはやめたほうが良いでしょう。
ウェルシュ菌が発生しやすいので保存は冷蔵庫でし、湯煎などの方法で確実に殺菌して食中毒を防ぎましょう。
夏の間、辛いカレーが食べたくなりますが、夏は特に食中毒に注意です。
美味しくカレーをいただきましょう♫